もう迷わない!候補物件の絞り方・選び方
条件の整理と優先順位
まず、条件のベースとなるのは「月額予算」です。毎月出ていく費用なので、支払いが厳しくならないように気をつけて設定しなければなりません。続いて「立地」「間取り」「築年数」など、複数の希望条件を挙げて、合致する物件をピックアップしていきます。ここまでが、不動産情報サイトなどの物件情報から、実際に見てみたい候補物件を挙げていく作業です。
いくつか候補物件が上がったら、不動産会社に連絡をして内見の申し込みをします。日程の都合もありますから、見たい物件をすべて内見できるわけではありません。先に申込みが入ってしまっていて内見できない場合もあります。そのようなときに、もう一度選び直していたのではどんどん時間が過ぎてしまい効率的ではありません。何より、希望物件を借りられる機会が減っていってしまいます。そうならないために、候補物件は多めに選んでおいて、見たい順番に優先順位をつけておきましょう。内見できない物件が出たら繰り上げて次の物件、というようにして、もしも数がもの足りなくなったら、そのときに数物件追加候補を選ぶといいでしょう。
ただ、現実的には最初に訪問した不動産会社が、目当ての内見物件以外にもよさそうな物件を紹介してくれることが多いので、予定外でも自分がいいと思えばそこで複数物件を内見してももちろんOKです。内見前に新居に何を求めるのかという条件を整理して優先順位をつけておけば、予定外の物件についてもそれを当てはめて検討していけばいいのです。
内見時に迷わないための工夫
内見では、「思ったよりもすてき」というプラス要素、「写真とイメージが違う」というマイナス要素などが出てくるでしょう。そこで「迷い」が生じるものです。それは、机上で優先順位をつけていても必ず生じます。実際に住む場所を決めるわけですから、迷ってしまうのは仕方がないことです。では、内見時に迷ってしまったときにどうすればいいか、またはできるだけ円滑に決断するための手段を見ていきましょう。
内見時に細かくチェックするのは大事です。ただ、何カ所も見ているうちに初めに見た物件の記憶が薄れてしまうかもしれません。物件ごとに、「こんなところが良かった」「ここはあまり好きじゃない」「これがイマイチ」など、お気に入りポイントや不満ポイントをメモしておくようにしましょう。
その際、「日当たりは?」「通風は?」「セキュリティー設備は?」「間取りは?」など、チェック項目を一覧表にして準備しておくと比較がしやすいです。また、全体の評価をメモできるようにしておくと、最終決断のときに役立ちます。加えて、こだわる部分は写真を撮ることをおすすめします。
それでも迷ってしまったら
希望条件で絞って、優先順位をつけて、チェック項目で比較・評価して……、それでもどちらがいいか迷ってしまったらどうしましょうか。そのときは、最初の住み替え動機に立ち返ってみましょう。そもそも何のために、どのような住まいを探していたのか。あれこれ見ていくうちに、もしかしたら夢が広がってしまっていて、根本の出発点が希薄になっているかもしれません。
次に、不動産会社のスタッフに相談してみるという手があります。どういうところで迷っているのかを言葉で伝えてみましょう。相手は何人ものお客様を物件に案内してきた経験豊かなプロです。物件の特徴も十分把握しているはずですから、決断のヒントになる情報を提供してくれる場合が多々あります。
それでも迷いが拭えないときは、最終的には物件を見たときの第一印象を思い返し、暮らしをイメージしてどれに一番住みたいと思ったか、で判断するのも一つの方法かもしれません。
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